Synchro Lab TOKYO ~東京廃墟の観光資源化について

チャンネル・ザッピングでたまたま見つけ興味をもった話題。

 

映像には「化女沼レジャーランド」(宮城県大崎市)という廃墟遊園地の映像。

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取材内容によると、元運営者の「化女沼を一大観光地に」という夢を受け継いでくれる人が現れるまで撤去しないという方針により、遊具や温泉、土地などを分割売却せず元運営者が所有し続けている。売却希望価格は園内に湧き出る天然温泉の権利含みで約5億円らしい。実質的に廃墟状態であるが、かつての従業員が定期的に園内の清掃等を実施しており、閉館時のまま保存されている化女沼お姫館や宿泊施設などは機械警備等で維持管理されている。無許可での侵入・撮影は禁止であるが、許可をとって映画やミュージック・ビデオのロケーション撮影に用いられたり、コスプレイベントの会場として利用されたりしている。
最近では「廃墟マニアの聖地」とも呼ばれ、見学ツアーも催行されるようになった。

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野放しに雑草が生えた広大な敷地内で、赤サビでボロボロに朽ち果てた観覧車や傾いたコーヒーカップの遊具が点在する風景は、昭和ノスタルジー風な哀愁を感じさてくれるばかりでなく、新たな至高世界へのエントランスにさえ見えてくる。

 

(規模の大小は異なるが)動画サイト「TOKYO,TOKYO,TOKYO !」の撮影においても、都内の至るところで数々の廃墟(廃屋・空き家)に遭遇した。

既に都市部で問題化している所有者不在の廃墟(廃屋・空き家)は、近隣住民にとってはいつ倒壊するか分からない危険建造物以外の何モノでもない。しかし、偶然訪れ、その廃墟(廃屋・空き家)を目撃した人たちにとっては強烈なインパクトとなって脳裏にその風景が焼き付けられる。

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放置された「空き家」の撤去や活用を促す「空き家対策特別措置法」全面施行(2016年5月26日)

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全国820万戸と言われる「空き家」だが、税金を使った撤去処分等が具体的に進んでいく一方で、少子高齢化でそれを上回る「空き家」が次々と出現してくることが容易に想像される。都心部の戸建て住宅も去ることながら、都心部周辺の巨大団地・マンション群での「空き家」化率対策は東京都にとって喫緊の課題である。

気が付けば「空き家撤去費」の支出が税収を圧迫し、本来使われべき教育・福祉などの予算が削られるような状況が起きなことをただただ祈るばかりだ。

 

有用性」優先の街づくりは、そこに暮らす住民を無意識のうちに奴隷化して行き、やがては街そのものを滅ぼしていく。

廃墟(廃屋・空き家)」とは、(今流行りのコトバを借りるなら)奴隷化された都市における「負のレガシー」なのではないだろうか。

 

<Synchro Lab TOKYOからの提案>

「廃墟=負の遺産(レガシー)」という正論。

しかし、前出の「化女沼レジャーランド」など全国*のいくつかの「廃墟」は、時間の経過や自然の醸成により新たな価値が付加されたことで、「クズ山」から「宝の山」へ再評価されつつある。[*軍艦島(長崎県)、足尾銅山跡(栃木県)、佐渡金山(新潟県)、猿島公園(横須賀市)、金華山観光ホテル(宮城県)...etc]

ダークツーリズム」と併せて「廃墟観光」が注目を集めている今だからこそ、「<廃墟 ⇒ 撤去 ⇒ 再開発>のループ」というこれまでの常識にとらわれることなく、東京都内に点在する知られざる「東京らしい廃墟資源」を掘り起こし、新たな東京の観光資産として計画的に育成していく活動が必要なのではないだろうか。

人工美で設計された都市で生まれ育った現在の若者たちにとっての「廃墟」は、都市が経年変化することで生み出した魅力ある原風景として映っているにちがいない。

InstagramYoutubeなどSNSを通じて発信する被写体をどん欲に求める若者たちにとって、“現地に赴き「廃墟」をバックに「はい、ポーズ!」” が定番化していくことは間違いないと確信する。(廃墟観光ツアーの盛況ぶりが既にそれを証明しつつある)

[注*] 日本のほとんどの廃墟は不法で侵入すると刑事罰に当たるので要注意

 

▼東京廃屋図鑑 [Decayed House in Tokyo]

www.youtube.com

 

▼東京(裏)複雑系アート巡り [Complex piping and wiring] 

www.youtube.com

 

▼世界有数のメガポリス「東京」イメージ動画
「TOKYO,TOKYO,TOKYO ! 」 (over 2,000 TITEL)

youtube.com