SynchroLabTOKYOの日記 ~ 【東京再考】脆弱な安全神話の上に成り立つ首都・東京

ここ数か月、都内を歩いていてチョット気になる自然現象にたびたび遭遇した。
澄みきった空に複数の細長い雲が発生している。
周辺を見渡す限り、飛行物体らしき姿が目視できないことから、(真偽の程は定かではないが)いわゆる「地震雲」ではないかと推測される。

2011年(平成23年)3月11日14時46分に発生した「東日本大震災」(最大震度7)、2016年(平成28年)4月14日21時26分に発生した「熊本・大分地震」(最大震度7)以降、全国の至る場所で震度3~4程度の地震速報が頻繁にテレビのテロップで流れている。
測量学の世界的権威である村井俊治・東大名誉教授の「MEGA地震予測」によれば「熊本の次は首都圏か」といった首都圏で大地震が発生する不安が高まっている。
首都圏における巨大地震発生の確率が高まる中、前出の「地震雲(と推測される)」の発生は、あながち無視できない現象ではないのだろうか?!

2020年東京五輪開催を控え、東京は再開発ラッシュに沸いている。
最先端技術による耐震・免震設計を盛り込み建設されていることは間違いないだろうが、それらの殆どはあくまでも数学的確率をベースとした安全シュミレーションに基づいたもので、想定外のマグネチュード(気象庁の震度階級にない震度8以上)が発生、それも複数回繰り返されるケースを想定したものではない。

(敢えて恐怖心を煽るつもりではないが)ここから‘ たら・れば ’の話をしたい。
仮に人類史上体験したことがないメガ地震が発生した場合、東京は一体どうなってしまうのだろうか?

東京都心を震源とする直下型の場合
都内の大部分の建物が倒壊し、地下に張り巡らされているインフラ(電気・ガス・水道・通信・交通)はぐちゃぐちゃにねじ曲がり、制御不能となることが素人ながらも容易にイメージすることができる。
都外への脱出経路においても河川の掛けられた橋が崩落し、都心は逃げ場を失った廃墟の孤島となってしまうのではないかと危惧される。

また、東京湾沖を震源とする海底地震の場合、更に恐怖のシナリオが想定される。
急激な海底断層の歪みにより発生する「スーパー津波」が一気に東京湾に流れ込み、行き場を失った濁流は荒川、利根川(江戸川)、多摩川などの東京の一級河川を逆流し、更に支流河川を通って東京内陸部まで迫ってくることも考えられる。
言わずもがな、東京五輪会場予定地となる東京湾岸エリアは、ほぼ全域壊滅状態となることは想像に難くないだろう。

こうしたシュミレーションにおいて、果たして私たち都民は(かつて東日本大震災で世界から賞賛された時と同じように)冷静な行動をとることができるのだろうか?
東日本大震災発生時、東京都民も震度5弱という体験を通しそれなりの恐怖を経験し、震災に対する危機を再認識したことは確かだが、それはあくまでも「本被災地」ではなく「準被災地」というエリアでの体験であり、東北地方(岩手・宮城・福島県の太平洋沿岸部全域)の人々が体験した恐怖の半分にも満たない状況下で、かろうじて冷静な判断・行動が出来たに過ぎないのだと考えられる。
もし、「東日本大震災」や「熊本・大分地震」と同程度もしくはそれ以上の規模の地震が東京を直撃した場合、都民は果たして平常心を保って行動することが出来るのか甚だ疑わしい。

 

東京に限らず日本の国土は、いつ発生するか予測できない不安定な自然現象という脆弱な基盤の上に成り立っている。(特に世界有数の地震発生国という事実)
例に挙げるまでもなく、東日本大震災でも証明されたように津波の万全対策と言われたスーパー堤防は粉々に破壊され、国家天下が安全と言い続けてきた福島第一原子力発電所事故発生などにより、これまで世界が評価してきた「日本の安全神話」は完全に破たんしている。

国民の生命を軽視し、耳障りの良いプロパガンダで経済最優先の国策を推進してきた一部の政治家たちの責任は非常に重い。

私たち日本人は、一部の政治家や学識専門家の語る安全神話に一喜一憂し、最後は「生きるも死ぬも運命次第」という非科学的な呪文を心の支えに生活しているのが現状なのではないだろうか。
自然をコントロールするために技術革新を進めてきた人類の英知はいとも簡単に崩壊し、心の拠り所として最後に残されるのは神頼みの精神論のみとなる。

そろそろ「自然をコントロールする」という驕り高ぶった近現代社会の価値意識から脱却し、古の日本人たちが実践した様に「自然を畏怖の念を抱き、尊重し、共生していく」価値感を再び復活させる時が迫っているのではないだろうか。

 

 

▼【YouTube】世界有数のメガポリス「東京」イメージ動画
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