SynchroLabTOKYOの日記 ~ 幻の未来都市計画 「NEO TOKYO PLAN」

今から半世紀以上前に発表された東京湾都市開発計画に関する興味深い資料がある。

 

その名も「NEO TOKYO PLAN」。

 

昭和34年「産業計画会議」が公開した「東京湾2億坪の埋め立てについての勧告」である。

概要は、東京湾全体で99,200haの埋立の計画(海岸を39,700ha、湾中央部の海域を人工島として59,500ha)。
目的は、首都東京の人口増加と都市機能のアンバランスによる交通・住宅問題、生活環境破壊、コスト高などの解決。将来の発展への準備。木更津周辺は全面的に埋立が計画された。

東京湾2億坪の埋め立てについての勧告(PDF):[編者:産業計画会議]

http://criepi.denken.or.jp/intro/matsunaga/recom/recom_07.pdf

 

NEO TOKYO PLAN」に添付される東京湾埋立て地図を見る限り
この海上都市計画が単なる絵空事ではなく、ひょっとして現在も水面下で進行中なのではと思わせるほど説得力を持っている。

 

NEO TOKYO PLAN」発表後、1960年代の日本に未来の都市像を夢見て新しい思想を生み出した建築家たちがいた。
丹下健三黒川紀章菊竹清訓らを中心に日本で生まれ世界へ発信された建築運動「メタボリズム(=新陳代謝)」。
東京湾を横断して伸びていく海上都市。高く延びるビル群を車が走る空中回廊でつないだ都市。「海上都市」「塔状都市」「新宿ターミナル再開発計画」など成長し、新陳代謝する巨大都市のアイデアを披露した。
東京湾を舞台とするメタボリズム思想の実験は今も脈々と生き続けている。。

丹下健三氏による「東京計画1960」
菊竹清訓氏による「海上都市」計画
黒川紀章氏の水上都市計画


<SFアニメーションに見る新東京・都市構想>

新世紀エヴァンゲリオンの場合
第3新東京市
芦ノ湖北岸付近(神奈川県足柄下郡箱根町仙石原地籍付近)に位置する架空の都市。

AKIRAの場合
ネオ東京
東京湾上に構築されたメガロポリス。現実のネオトウキョウプランと近いかも。

機動警察パトレイバーの場合
バビロンプロジェクト
東京湾中部大地震の被害で大量に発生した瓦礫の処理と、過密化が進む首都圏の人口処理、近い将来高い確率で起こりうる地球温暖化による海面上昇によって東京都が水没する可能性に備えるという目的で、東京湾全体を干拓と埋め立てによって土地と巨大防波堤に変えるという国家的な巨大土木事業。


NEO TOKYO PLAN」等都市計画を眺め、子供の頃SF小説などで夢見た未来都市に対し強烈なロマンを感じる一方、現実問題としての「新たな建設利権」「生態系破壊・環境汚染」「人口減少によるゴーストタウン化」など都市開発ならではの諸問題をさらに増やしていって良いのかという疑問も同時に湧いてくる。

都市開発とはそうした「夢と現実のはざま」でうごめく矛盾を克服していかなければならない困難が常につきまとう。

 

▼【YouTube】世界有数のメガポリス「東京」イメージ動画
「TOKYO,TOKYO,TOKYO ! 」 (over 2,000 TITEL)

youtube.com