東京未来考:「始まりの始まり」小池政権か、「終わりの始まり」安倍自民党か

東京都議選における都民(恐らく当事者でない国民も)の底に漂う空気をことごとく読み誤った末、自民党は大惨敗した。
選挙戦に至る過程で、次々と露呈した自民党国会議員による疑惑や失言に世論は翻弄され、本来あるべき政策論争による選挙戦がほとんど実現されなかったことは非常に残念である。
結果として都民ファーストの会(55議席)、公明党(23議席)、東京生活ネットワーク(1議席)、計79議席の小池知事を支持する勢力の圧勝。一方、自民党は過去最低の議席数を下回る23議席にとどまる歴史的大惨敗となった。
 
これは何を意味するのか?!
 
一言で言ってしまえば、安倍自民党政権の「終わりの始まり」ではないだろうか。
「終わり」というものは、唐突にやって来る場合もあるが、多くは一定の時間をかけてジワジワと「終わっていく」ものである。つまり、決定的な終わりの前に衰えていく期間、「下り坂」が続いていく時期に突入したということではないだろうか。
 
今回の都議選において、有権者の最大の争点は「豊洲移転問題」や「待機児童問題」などではなく、「安倍自民党政権に対する『YES or NO』」の審判を下す重要な投票であったと言えるのではないだろうか。
 
本来、東京都の未来を占うべき数々の争点の是非を問う選挙であるべきところであったが、争点崩しの混乱を引き起こした安倍自民党政権の罪は非常に重いと言わざるを得ない。
充分な議論を尽くさず、強引な幕引きを図った「テロ等準備罪(組織犯罪処罰法)」の制定・改定に始まり、巷を騒がせる豊田衆院議員の秘書暴行疑惑[T]、萩生田官房副長官加計学園開設指示文章疑惑[H]、稲田防衛相の選挙応援演説における自衛隊公私混同発言[I]、そして下村党都連会長の加計学園による献金疑惑[S]...すなわち「THIS IS 敗因」という絶妙なネーミングがつけられた自民党内部から発生した数々の問題。とりわけ、個人的に一番不快に感じたのは、秋葉原で行われた自民党候補者の応援演説時、「辞めろ」コールに対して、安倍総理が発した「こんな人たちに負ける訳にはいかない」という国民を軽視した高飛車なセリフであった。
「安倍自民一強」の下、何をやっても、何を言っても、今なら民意を得られるというおごり高ぶった態度に対し、多くの有権者は今回の選挙で「安倍、NO!」を審判を突き付けたのだろう。

選挙戦の結果を受け、安倍内閣の悲願であった「憲法改正」への流れどころか、政権自体があとどれぐらいもつのか覚束ない状況になりつつある。
近々、内閣改造を実施するという噂もあるが、一度信頼を失ってしまった政権が大臣の首を挿げ替える程度の小手先の改革を行ったところで、先行きは暗雲が立ち込めている。
有権者は決してバカではない。
風を読み違えた安倍自民党は、都政ばかりか国政においても潮目を迎えている。
終わりの始まり」。
今まさに、安倍自民党政権に大きな嵐が吹き荒れようとしている。
 
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